「かんぽの宿」という宿泊施設(1)

かんぽの宿は郵政民営化以前、
郵政省管轄下の郵便局で申し込むことのできた
簡易保険加入者が安く利用できる
保養・宿泊施設として日本全国の
著名な観光地に作られたホテルである。

郵政省の時代は
保養センターとか加入者ホームとか
レクセンターという名称が使われていたが、
いまは「かんぽの宿小樽」というように
「かんぽの宿+所在地名」の名前が使われている。

簡易保険(かんぽ)は
補償額の上限は低く抑えられていたが、
加入に際して意思の診断が必要なかったり、
職業上の制約がなく
(スタントマンなど危険な職業でも加入可)
郵便局で簡単に申し込めるので広く普及していた。

郵政民営化以前は
かんぽの加入者が
優先して宿泊できる施設で、
加入者以外が宿泊する場合には
通常の料金に2,100円が上乗せされる
などの差別化が図られていたが、
民営化以後は日本郵政会社が
運営するホテルとなり、
誰でも泊まれるようになっている。

国営による
民営圧迫の誹りを避けるため、
かんぽ加入者限定の
会員制施設という前提はあったものの
実際にはかんぽ加入者の数の多さと
加入者以外の宿泊を受け入れてきたことから、

社会保険庁が運営していた
厚生年金休暇センター(ウェルサンピア)と
同じように実質的に民間宿泊施設と
大いに競合していた。

もともと郵政省という
政府の持ち物(国営)だったため、
加入者に寄与する社会福祉的な役割と
中間幹部の天下り先確保という影の目的があり、
どちらかというと採算は度外視で
運営をされていた側面がある。

数多い施設のうち
黒字運営をしているのは
わずか11カ所のみで事業全体で
毎年40億円以上の赤字を
垂れ流している状態である。

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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