世代的な損得の巡り合わせとそれを覆すためにすべきこと

僕の両親は

1942年(昭和17年)日米開戦直後の
生まれで2014年の今年は72歳である。

父親は1960年高校卒業後、
大手鉄鋼会社に就職して
本社及び主要グループ会社で
定年まで勤めあげた。

社会人になる頃、
「金の卵」と呼ばれ、
戦後復興時の産業界から
労働力として引く手あまただった。

高度経済成長時代の幕開けから
バブルを経て、約10年前に退職、
年金も61歳から受け取っている。

特別豊かではないが、
悠々自適と言って良い生活を送っている。

この世代の人たちは
学校を出て企業に就職して
真面目に働いていれば定年退職まで
企業が面倒を見てくれた。

明らかに恵まれた世代の人だ。

「得な世代」と「損な世代」

人の世にはそんな
巡り合わせが厳然と存在している。

例えば、父親の兄の世代。

彼は9人兄弟の末っ子なので、
一番上の兄とは二十歳離れている。

大正時代の後期の生まれた彼らは
大東亜戦争(太平洋戦争)の頃に
20代の前半を送ることになる人たちである。

つまり赤紙と呼ばれた召集令状で
兵隊として戦争にかり出された世代。

彼の長兄は特攻隊で戦死している。

同じく兵隊にとられた次兄は
11年もシベリアに抑留されていた。

一方、弟は先に挙げたように
高度経済成長の申し子となったのである。

同じ兄弟なのに大きな違いだ。

兄たちは明らかに
「損な世代」に属する人たち。

20歳下の弟は「得な世代」だ。

非常に不公平なのだが、
これは時代の巡り合わせの悪戯。

個人の努力で変えられるものではない。

時代は下って現代。

60代以上の人たちの多くが
日本の経済成長の中で若い時代を存分に活躍し、
今は年金を受け取りながら比較的恵まれた
リタイヤメントライフを送っている一方で
40代以下の人たちは成長鈍化の影響を受けて
リストラや就職難など苦労をしていることが多い。

しかも少子高齢化の影響で
老後に受け取れる年金額は
自分が拠出した金額を下回ることが
ほぼ確実な状態。

こちらもその上の世代に比べて

「損な世代」

と言えるかもしれない。

しかし嘆いていたところで状況は変わらない。

科学技術・情報技術が発達したこの時代。

僕らはやり方によっては以前より容易に
起業してビジネスを展開することができる。

活動する場所を
世界に広げることにより
消費や税金などのコストを抑えて
豊かに暮らしてゆくこともできる。

これは日本において
比較的「損な世代」である
僕らがその以前の世代より
得をしている部分かも知れない。

要はそれを

知るか知らないか、

やるかやらないか。

今だって
僕らより上の「得な世代」よりも
豊かな人生を形成するチャンスは転がっている。

ただそれを獲得するためには
「得な世代」がやってきたように
ただ真面目にやっているだけではダメで、
工夫と努力と運が必要になっているわけだ。

でも、それだけなのである。

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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