10月1日は中国の国慶節(建国記念日)
1949年10月1日に
国共内戦に勝利した
共産党の主席毛沢東が
中華人民共和国を成立を
宣言してから67年目に当たる。
社会主義国家の
樹立を目指した前半の30年は
大躍進政策の失敗や大飢饉、
続いて文化大革命という
実質的な内戦状態に苦しんだ。
1976年にそれらを
主導した毛沢東が死んで
権力の座についた鄧小平が推進した
改革・開放政策により後半の30年は
世界の工場として急速な経済発展を遂げ、
世界第2位の規模を誇る経済大国に成長した。
中国経済には陰りが見えているが
今は南シナ海や西太平洋での軍事的野心を
あからさまに見せている。
国家というものは
わずか50年でこれだけ
変化をするものなのだな、
という感慨と中国はあらゆる意味で
これからも世界の注目を集める場所である
という思いを新たにしている。
私は1995年に中国を訪れ、
それ以来上海と香港を拠点に活動している。
中国へ来た直後に
中国銀行に口座を開設して
そこに日本から持ってきた円を両替して
預金、生活にかかるお金を出し入れしていた。
当時中国の銀行は
ATMがなく、すべて預金通帳で
手続きをしていたものだ。
その口座は
今でも現役で使っていて
今年で21年目となる。
確かその少しあとに
はじめて上海の観光名所である
外灘(バンド)にCITI BANKのATMが設置されて
自分が持っていた日本のシティバンクジャパンの
ATMカードで出金できるようになり喜んだ記憶がある。
上海勤務の時代に一度、
中国建設銀行の口座を開設したものの
その後あまり使わずに閉鎖。
香港勤務だった
前職の会社を退職、
自分の会社を開業して
中国と香港を往復する生活に入ってから
中国工商銀行の口座を開設した。
そして2012年頃顧客から
中国農業銀行と中国建設銀行の
口座開設をしたいという要望があり、
テストを兼ねて自分で開設をしてみた。
現在中国本土では
中国銀行(BOC)、中国工商銀行(ICBC)、
中国農業銀行(ABC)、中国建設銀行(CCB)
の口座を保有している。
これらは
中国4大商業銀行とも
呼ばれているメガバンクで
大きな街に行くと至る所に支店がある。
資産額で比較すると
第1位は中国工商銀行で2位が建設銀行、
そして中国銀行、農業銀行と続く。
一瞬中央銀行のような
イメージを抱かせる中国銀行は
実は国内3位の銀行なのである。
(それでも巨大なことに変わりはない)
ちなみに日本の日銀にあたる
中国の中央銀行は中国人民銀行だ。
さて我々はかねてより
中国銀行の口座開設と定期預金設定の
サポートをおこなってきたが、
最近こちらも徐々に厳しくなってきている。
人民元の利率は
依然として日本円よりずっと高いので
通貨分散の一環として中国で人民元を保有しながら
定期預金で運用するというメリットは高い。
というわけで
中国銀行以外の銀行で
日本人の口座開設可能性を
探っているところである。
特に最大手の中国工商銀行は
私は2009年頃に口座開設マニュアルを作ったこともあり、
ある程度インターネットバンキングのシステムも把握できている。
自分自身
中国銀行以外の口座は
稼働していない状態だったが、
今回上海ですべての口座の
メインテナンスをおこなった。
工商銀行、農業銀行の
口座は正常な状態であったが、
建設銀行は長時間放置していたために
凍結口座になっていた。
工商銀行の方は新たに
インターネットバンキングと
モバイルバンキングの設定をおこなった。
モバイルバンキングには
中国の携帯電話番号が必要だが
これは香港で入手できる
香港と大陸両用のSIMカード「跨境王」で
開設可能ということがわかっている。
あとはこの銀行が
長期滞在ビザを持たない
外国人の口座開設を受け入れるか
どうかというところ。
これはすでに
口座を持っている自分では
検証ができない。
ネットと調べたところ
「中国工商銀行の口座開設に成功した」
あるいは
「最近は旅行者の口座開設は難しくなっている」
という情報が錯綜しているので実情はわからない。