2016年、新たな「タバコ部屋」のつづき

2010年6月。

香港島を目の前に臨む
星光大道(スターアベニュー)

海辺にごった返す
観光客を横目に見ながら
僕はバーのオープンスペースで
パソコンを開いてKと向かい合っていた。

Kが上海から広州に転勤して

「上海札束の会」

が自然消滅してから3年が過ぎていた。

あれから彼は一旦
中国市場開発を担う
営業責任者としての会社の業務に集中。

そこで販売組織を
構築して一段落したの機に
再びインターネットでの情報発信を
柱とする副業ビジネスに乗り出したばかり。

僕は上海に事務所を構え、
そこで金融関連の商材販売や
サポートサービスを徐々に拡大させていた。

「そろそろ行くか」

と立ち上がる。

その日は30万人の
メルマガ読者を持つ有名起業家に
依頼された仕事をこなし、
夕食で再び合流することになっていた。

「黙々会(もくもくかい)」

という活動がある。

「黙々会」フェイスブックページ。
https://www.facebook.com/groups/mokumoku/

普段は別々に
自分のビジネスや情報発信を
おこなっている者同士が定期的に
カフェなどに集まって
それぞれの活動に没頭する会。

参加者は基本的に
パソコンを持参して
モニターに向かうという共通項はあるが、
そこで執筆をしたり、
物販やアフィリエイトをしたり、
投資をおこなったりと、
やっていることは各自様々。

まさに当時の
「上海札束の会」のような
光景が繰り広げられている。

黙々会は2012年に
参加者が次々と結果を出していった
「上海札束の会」の作業会モデルを
全国各地で再現しようとKが提唱して始まった。

開始当時、
各都道府県さらには
香港やバンコクにまで
黙々会が作られて付近に住む
多くの参加者が集った。

現在定期的な黙々会は
毎週土曜日に池袋で開催されている
「東京黙々会」に集約しているが、
それでもときどき地方や海外で
単発の黙々会が開かれている。

スタートから4年を経て
なおも続いている活動。

その根底にある精神は
あのタバコ部屋から上海札束の会を経て、
黙々会にも流れているのだろう。

そのすべてに
関わったKはと言えば、
2010年末に業務規定に反する
副業が会社にバレて役員室に呼びだされ、

「会社を辞めるか副業を辞めるかどちらかにしなさい」

と問われて「会社を辞める」と即答。

ある意味
サラリーマンなら誰もが
憧れるひと言を残して退職。

副業が本業となり
すべての力を事業や
ユニークなコミュニティ作りに
つぎ込んで快進撃を続け、
一昨年あたりからはビジネスだけでなく
中国古来の陰陽五行説を元にして生まれた命式判断法、
四柱推命の鑑定士としても活動おこなっている。

Kこと真田孔明。

彼が組織した最新のコミュニティ

「北の物販倶楽部」

はビジネスの開業に
必要な創業融資を獲得したり
金融市場から利益を得るための
正攻法ノウハウ(ゴールド)と、

我々が心のどこかで
不公平や不条理を感じている
人間社会の本当の仕組みを
理解して自分の人生を
構築してゆく手法(プラチナ)を学ぶ、
ほとんど唯一無二と言って良いコミュニティである。

「北の物販倶楽部」
http://www.borderless-investment.com/society.html

会費は
かなりの高額にのぼるので
特に入会を勧めるわけではないが、
このページにはあのタバコ部屋で
語っていた概念を10年間常に切磋琢磨して
組み上げた現段階での「答え」が
垣間見れるので興味深い。

僕はと言えば、
2011年に拠点を香港に移し、
香港の正式な金融ライセンスを
有する投資顧問として活動。

毎月のように
日本や中国本土、
その他の地域を飛び回る
生活を送っている。

Kも僕と同じように
移動の多い日常なので、
東京で、香港で、マレーシアで、
と場所を違えながらも現在でも
年に10回ぐらいは会っている。

そんなときは必ず
あの「タバコ部屋」に戻ったように
語り明かしてしまうのだ。

つい先週、香港で

「”たばこ部屋のつづき”ってどうですかね?」

と突然つぶやいたK。

今年も二人で
何度か会って話をするなら
同じ志向を持つ人たちに来てもらって
一緒に仲間に入ってもらおうと言う。

さらに時間が
許すときは「ダーツの旅」のように
進出鬼没にどこかローカルな場所に行って
近所に住んでいる人とタバコ部屋トークを
やるのも面白いではないか、と。

確かにそれは面白い。

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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