「ブリスベン(Brisbane)」
はオーストラリアの東部、
クイーンズランド州の州都で
230万人の人口を擁する。
オーストラリア国内では
3番目の規模を要する都市で、
クイーンズランド州のGDPの
48%を生み出している。
不動産の
投資管理会社として世界的に有名な
ジョーンズラングラサール(JLL)によると、
ブリスベンは2020年までの数年間に
1年あたり5.0%のGDPの予測とともに、
世界の成熟都市の中で最も速く
成長する都市位置づけられている。
2015年からは
AUD710億(※約6,100億円)を投じた
プロジェクトであるクイーンズランド発の
LNG(液化天然ガス)の輸出が始まり、
これがオーストラリアのLNGの輸出国として地位を
世界4位から2位に押し上げるとされている。
※AUD1=約JPY86(2016年1月時点)
都市の成長に伴って
インフラへの投資も盛んであり
サウスイーストクイーンズランドでは
2031年までにAUD1,340億投じられる予定。
こうした要因により
ブリスベンの経済規模は
現在AUD1,360億だが2031年までに
AUD2,170億に達すると予測されている。
2003年から2013年の
ブリスベンの域内総生産(GRP)の
成長率は実績ベースで平均4.2%/年。
ちなみに
オーストラリアの
同期間の経済成長率は3%なので
全体を大きく上回っている。
そうした成長の最中にある
ブリスベンは人口増加率も高く
2012年から2013年の間に2.1%、
2013年から2014年の間に1.7%を記録している。
これはオーストラリアの
主要都市の中でもっとも高い。
ブリスベンの人口は
2061年までに480万人と
現在の2倍になる見通しだ。
とりわけ
20歳から34歳の年齢層の
人口増加率は8%以上を記録しているのは
特筆すべき点である。
こうした若い世代の
労働人口が増加しているという要素は
今後の不動産市場の活性化につながる。
【ブリスベンの不動産市場】
すでにブリスベンでは
住宅の供給が間に合っておらず
現在10,000部屋以上の供給不足がある状態で
物件価格、賃貸価格ともに上昇中である。
住宅認可数は
人口の伸びに関わらず低くなっている
住宅の供給不足は2002年から2013年の間で13,409戸。
ブリスベンの人口は
2061年までに倍以上になると
見積もられている。
当然のなりゆきとして
価格と家賃は増加すると予想されており、
2016年は1㎡あたり4%から7%の
価格上昇が見込まれる。
ブリスベンの物件価格は
有名な調査会社の
BIS Shrapnelによって
2015年から2017年までの3年間で
17%成長すると予測されている。
その上昇率は
近年急激な価格上昇率を
記録しているシドニーをも7%上回る。
2015年11月時点で
空室率は2.6%という
極めて低い状態である。
2015年9月時点で
マンション及び戸建て物件の価格の
中央値は過去1年で2.4%上昇。
マンションの賃貸料は
1ベッドルームタイプで
過去5年の間に25%上昇を記録している。
すなわち1年あたり5%の上昇。
2015年7月時点での
ブリスベンの平均賃貸利回りは5.5%。
オーストラリアの
8カ所の州都の中で最も高い。