世界に誇る
国民皆保険制度を持つ日本。
日本の居住者は
誰でも国民健康保険という
医療保険に加入することができる。
そして企業の従業員は
社会保険に加入することができる。
これらの医療保険、
海外居住者になったらどうなるか?
実は企業の駐在員であれば
日本の社会保険をそのまま海外に持ってゆける。
例えば海外で病院にかかった場合、
先に医療費を自分で清算しておいて、
帰国時にその領収書や医師の診断書を
社会保険事務所に持ち込めば当局が
合理的と考える医療費が戻ってくる。
しかし企業の駐在員と
その家族以外の日本人海外居住者。
つまり
自営や現地職員、学生等、
本来の国民健康保険の対象者は
医療保険がなくなってしまう。
国民保険は海外へは持ってゆけないのだ。
医療はどこの国でも高額だ。
しかし高いからといって病気や
怪我を放っておくわけにはいかない。
どうするか?
民間が運営している
医療保険に入るのである。
国民皆保険に慣れた
日本人には却って馴染みが薄いが、
海外では個々人が民間の医療保険に
加入しているのである。
強制ではないので
保険に入っていない人も多く、
病気になったときに
まともな治療を受けられなかったり、
大きな借金を抱えてしまう人も少なくない。
ちなみに
先頃オバマ大統領が成立させ、
高所得者層やティーパーティが
激しく反対している医療保険改革法案は
この問題を解消するものである。
香港でも公的医療保険がないので、
私も民間の保険に加入している。
契約しているのは
AIAの「CEO Medical Plan」
と呼ばれる保険で、
疾病・怪我の治療がすべてカバーされる。
年間保険料は例えば
40歳の人が医療費全額負担の保険に
加入するとHKD16,960となる。
2014年7月時点でHKD1=約JPY13なので、
約22万円というところである。
年齢別、免責条件別の保険料は以下の通り。(2014年7月時点)
【北米を除く全世界の医療費をカバーする医療保険】
1.免責なし(医療費全額保険会社の負担)
30歳:HKD14,240
40歳:HKD16,960
50歳:HKD24,800
2.免責HKD4,000(医療費HKD4,000までは自己負担)
30歳:HKD12,000
40歳:HKD14,400
50歳:HKD20,960
3.免責HKD16,000(医療費HKD16,000までは自己負担)
30歳:HKD7,200
40歳:HKD8,480
50歳:HKD12,480
北米での医療費が
カバーされるものになると
以下にあるように保険料は一気に高くなる。
【北米を含んだ全世界の医療費をカバーする医療保険】
免責なし(医療費全額保険会社の負担)
30歳:HKD30,400
40歳:HKD34,240
50歳:HKD46,720
こちらの保険は 扶養家族が居る場合はどのような金額になるのでしょうか? 例えば大人一人40代加入に子供(20歳未満が2人)