HSBC香港口座と長期積立ファンドの。。

香港には先ごろまで、

「投資移民プラグラム」

というものがあった。

2003年に始まったもので、
香港で1,000万香港ドル(約1億5,000万円)の
投資(不動産を除く)をすれば香港の居住権が与えられる、
という制度である。

ところがこの制度は今はもうない。

今年の1月に中止されたのだ。

2015年1月から
HSBC香港が口座開設の際に
希望者に対し以前より厳しい条件を
課しているというのは
これまで何度かお知らせしたとおりだ。

具体的には、

1.英語または中国語で担当者と
コミュニケーションが取れるだけの語学力

2.口座開設の明確な目的

が求められているのである。

HSBC香港は
資金の移動が容易な香港という
特別な土地を拠点としており、

インターネットバンキングの
機能が充実していて使いやすく、

ATMカードを使って
日本からでも簡単に資金を
引き出せることから
非常に使い勝手が良いので
世界的に人気の高い銀行口座である。

資産を国内に
一極集中させている
リスクを避けるための
場所の分散先として、

「まずはHSBC香港に口座を開設する」

という日本人はとても多い。

昨年までは
英語(中国語)が得意でなくても
通訳を介しての口座開設が可能だったのだが、
最近では語学力が必須となり、
それが不十分と判断された場合に
口座開設を拒否されるというケースが
増えているのである。

「増えている」

ということは
まだ完全に機会が
閉ざされているわけではない。

1.英語または中国語で担当者と
コミュニケーションが取れるだけの語学力

2.口座開設の明確な目的

これらを
クリアすることができれば、

「まだ、間に合う」

のである。

長期積立ファンド、
あるいはファンドラップ
と呼ばれる商品がある。

月々少額の資金を
積み立てるように入金し、

それを複数のファンドに
投じることにより、

リスクを抑えながら
10年から30年という
長期にわたって資産を
構築するタイプの商品である。

海外では
日本のような公的年金制度が
整備されていないことも多く、

そういった国の人々は
自分の老後資金を確保するために
こうした民間の会社が用意している
商品を運用しているのだ。

香港においても
こうした積立商品を契約して
将来の備えとして契約している人は多い。

しかし、
こちらは2014年末に
香港の金融当局による
レギュレーションの変更があり、
現在多くの商品が
供給を停止している状態である。

こちらも
現在アクセスできる商品が
着々と制限されてきている。。

冒頭の投資移民プログラムで
香港はこれまで40,000件の申請を受け、
24,000件の認可を与えたという。

そのうちのなんと
9割が中国本土の中国人だそうだ。

より自由な環境を求める
中国本土の人にとても人気があり、
本土の富裕層からの申請は
途切れることがなかったという。

突然のプログラム停止に対して、
2、3年後にこれを利用しようとしていた
人たちはどんな気持ちなのであろうか?

実はこの投資移民制度、
導入当初は投資額が650万香港ドルで
しかも不動産への投資を算入してもよかった。

これは富裕層にとっては
決して高いハードルではなかったので
殺到したプログラム利用者が
こぞってマンションを購入することになり、
香港の不動産価格を異常なほど押し上げた。

そのため
もともと香港に
住んでいた人たちの不満が募り、
2010年に投資額が不動産を除いて
HKD1,000万に引き上げられた経緯がある。

ある意味、
今年の制度の投資移民停止に至る予兆は
ここに見て取れると言えるだろう。

もしプログラムに
参加できなかった人が何かを悔やむならば、
2010年のこの時に急いで駆け込まなかった
自分自身なのかもしれない。

HSBC香港口座開設と長期積立ファンド。

本文の述べたように現状は楽観的なものではない。

一方で今年、いやここ数ヶ月が
最後のチャンスである可能性が否めないのも事実だ。

現在HSBC香港の
口座開設で求められている
条件をクリアするために
簡単な読み書きができる最低限の語学力と
周到な事前打ち合わせが必要です。

完全に閉ざされる前に。

HSBC香港・BOOM証券・中国銀行口座開設サポート

http://www.kouzakaisetsu.com

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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