線の旅。アメリカ横断、北上(1)

上海から東京経由で14時間のフライトの末
降り立った。ロスアンジェルス国際空港(LAX)は
燦々と日光が降り注ぐ真夏の陽気。

空港に隣接しているAVISの営業所で
HYUNDAIのキーを受取りゆっくりと走り出す。

右側通行の運転ははじめてだ。

”右折が小回り、左折が大回り。。”

ぶつぶつと頭の中でつぶやきながら、
感覚を完全に掴むまでは安全運転だ。

もし、ふと日本の感覚が甦ったら、
反対車線に突っ込みかねない。。

慎重に右折のウィンカーを出す。

ワイパーが目の前を1往復する。

”そうか。。左ハンドル車は
ウィンカーとワイパー位置が逆なのだな。。”

2000年、ミレニアムの年の8月、
当時、上海勤務の会社員だった僕は
14日間の夏休みをとってレンタカーで
アメリカ横断の旅に出た。

元来、名所旧跡、世界遺産などには興味がない。

行ったことのない
土地を覆っている空気の中、

現地に根付いている人々が普段の生活に
使っている道を自分で走る。

疲れたり、気になった場所があれば
そこで車やバイクを降りて外に出て、
休憩したり散歩したりする。

そんな旅が好きなのだ。

140725us

飛行機や電車、バスなどに
運んでもらい目的地を訪ねて廻るのが
点と点を結ぶような旅であるなら、
運転しながらの移動そのものを楽しむ
こうした旅は「線の旅」とでも呼ぼうか。

ロスアンジェルスからラスベガスに向かう。

走っても走っても
赤茶けた土地に挟まれた
一本道のハイウェイ。

はじめての
セルフサービスの給油を終えたら
にわかに陽が暮れてくる。

ロードサイドの
モーテルに車を止めて外に出ると
先ほどとは打って変わって涼しい風が
吹き抜けた。

「そうか。砂漠の夜は真夏でも寒いのだな」

海外資産運用メールマガジン【国境なき投資戦略】

投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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