香港は大丈夫か?

1997年7月1日以前、
イギリスの統治下にあった
香港は植民地という特殊な環境下、
極めて規制の少ない自由な雰囲気の中で
中継貿易の拠点として、
アジアの金融センターとして、
急速な成長を遂げて来た。

香港・・

ビジネスのしやすい土地柄である。

80,000円程度の
費用で法人が設立できる。

住居を法人住所として
登記する事も容易なので
すぐにでもSOHOスタイルで起業が可能だ。

法人税最高税率 16.5%
所得税最高税率 17%
相続税ゼロ
贈与税ゼロ
投資利益にかかる課税ゼロ
消費税ゼロ・・

税負担が軽く、
手元に現金が残りやすいので
健全なキャッシュフローを
作り上げるのも比較的容易。

経費計上の範囲も広く、
会計監査も非常にシンプル。

それがさらに世界中の
起業家をひきつけるのか
香港には実にいろいろな
人種の人々が住んでいる。

逆を言えば、
それら雑多な外国人の
受け入れ態勢も万全なのだ。

最近、
インターネットビジネスの
起業家の香港移住が増えているという。

それもうなずける。

仕事を持って
移動できる人にとって香港は
非常にとっつきやすく住みやすい土地。

そんな中、
懸念があるとすれば冒頭に
書いたようなことだろう。

「中国政府の腹しだいでいつでも
本土に取り込まれてしまうのではないか・・」

しかし僕は
少なくとも近いうちには、
そうはならないと思う。

中国政府にとってみれば、

香港というのは非常に
都合の良い土地ではないだろうか?

選挙制度があり、
民主的な手段で代議員や
行政長官が選出される。

外貨との交換が比較的容易な
香港ドルという別の通貨がある。

これだけでも、
民主主義を取り入れたら
どんなことが起こるか?

自由度の高い通貨制度を
取り入れたらどうなるか?

というようなことが、
しっかり勉強できるのでは
ないだろうか?

そういう意味でも、
わずか人口700万人程度の香港を
巨大な中国が取り込み、
本土色に染めてしまう意義は薄い。

あくまでも個人的見解である。

海外資産運用メールマガジン【国境なき投資戦略】

投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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