情報リテラシーを駆使して意識を武装する

中国では記者会見で
北京のPM2.5について
記者が質問すると

「尖閣諸島から日本を排除しなければならない」

と報道官が回答したとか、

粉ミルクの汚染問題を
どうするのかと問い詰めたら

「日本の帝国主義化に断固戦わなければならない」

と答えたとか。

こうしたことが
笑い話として語られるほどに
なっているらしい。

転機はやはり
Windows 95が発売されて、
アレが爆発的に普及する
1995年だったろう。

それ以前、
自分の目の届かない
社会のニュースや一般情報は
テレビやラジオ、新聞、
そして雑誌などを通じてしか
取得することができなかった。

情報の発信者は
TV・ラジオ局、出版社、
いわゆるマスコミに
限られていたわけだ。

発信者が
少数に限られていると
情報操作がしやすい。

マスコミの出す情報が
コントロールされれば
我々庶民がそれ以外の情報を
取得する術(すべ)は極めて少なかった。

権力者・支配者が
庶民に伝わる情報を制御して
スムーズにことを運びたいというのは
人の世の常である。

独裁国家では
独裁者や政府がマスコミを
コントロールしている。

すべての権力を
握っているのだから当たり前だ。

実質的に軍部の
独裁国家であった戦中の日本では
大本営発表を通じて事実とは違う
戦況を国民に伝え続けた。

もたらされる情報と
実情の乖離の大きさが
最終的に本土決戦などという
狂気の状態を受け入れ、
民族存亡の危機にまで
立たされる原因となったと
私は考えている。

正確な情報が
もたらされていれば
もっと前に降伏することもでき、
悲惨な沖縄戦や広島、長崎の
原爆投下も避けられたかもしれない。

もちろん
歴史に「たられば」はないし、
あの経緯をたどったから
今日本は世界で存在感のある
国家になっていると言えないこともないが。

情報操作が無駄に
被害を大きくしたというのは
間違いないように思えるのだ。

現在の独裁国家といば
近所の北朝鮮や中国がそうである。

北朝鮮の国民は
おそらく政府が発表することを
受け取るしかできないだろう。

中国もそういう
意図は明らかである。

ところが
中国では最近どうもそれが
うまく機能しなくなっているという
様子も窺える。

以前は何か政府に
都合の悪いことがあると
途端に国営のメディア通じて
反日的な風潮を煽り、
国民の怒りの矛先を日本に向けて
自分たちへの反感をそらしていたのだが
最近中国では政府の報道官が
「反日」を口にするとすぐさま
「今度は何を隠したいのだろう?」と
考える人が増えているらしい。

記者会見で
北京の大気汚染について
記者が質問すると

「尖閣諸島から日本を排除しなければならない」

と報道官が回答したとか、

粉ミルクの汚染問題を
どうするのかと問い詰めたら

「日本の帝国主義化に断固戦わなければならない」

と答えたとか。

こうしたことが
笑い話として語られるほどに
なっているらしい。

要するに中国でも
情報リテラシーを持つ人が
増えてきたということである。

その大きな原因は
やはりインターネットからの
情報取得であることに間違いがない。

中国では人海戦術で
ウェブサイトの検閲をおこない、
(政府にとって)有害と判断した
コンテンツを見れないようにする努力をしているが
それでも経済の発展のためにネットの利便性を
ある程度利用しなければならないため
すべてを遮断することはできない。

その余地を利用して、
人々は自分たちで情報を発信し、交換し、
自分なりの解釈を確立するように
なってきているのだ。

中国の人々が
ある程度自由に海外に
出かけられるようになったことも
大きいだろう。

実際に多くの
旅行者が日本を訪れて、
政府が盛んに喧伝する
日本の悪いイメージに違和感を覚え、
自分が見たこと経験したことを
オンライン上でシェアしたりするのだ。

こうして
事実はゆっくりと
染み込むように社会に
広がってゆくのだろう。

もちろん
インターネット上の情報は
それぞれが自由に情報を発信しているので
ガセ情報やポジショントークなど
およそ正確とは言えない情報も散乱しているが
最大公約数を割り出すように

”実際にはこういうことじゃないだろうか?”

という自分のイメージを
組み立てることが可能にたる
良心的な情報も溢れているのだ。

最大公約数を
割り出してできるだけ
正確な情報を抽出する。

それがリテラシーである。

我々日本人はどうだろうか?

もともと
厳しい環境にあり、
あらゆるものをまず疑ってかかる
中国人に比べて日本人はまだこの辺り
甘い部分があるかもしれない。

ベッキーや清原や乙武など、
本来当事者や周囲の人以外
どうでも良いニュースである。

成功者のスキャンダルは
多くの人の嫉妬心を解消する
カタルシス効果があり、
魅惑のトピックである。

だから世論操作に使いやすい。

そういうつまらない
スキャンダルニュースがあったとき、

「おや、俺の目を何からそらせたいのだろう?」

と、そう考えることから
始めても良いかもしれない。

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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