米国政治にとっておいしいトランプ大統領

移民入国拒否の実行。

医療制度改革(オバマケア)の見直し。

メキシコ国境に壁建設。

NAFTAの再交渉。

TPPからの離脱。

日本の為替政策を批判。

2017年1月20日に
第45第アメリカ大統領に就任してから
ドナルド・トランプが矢継ぎ早に
打ち出す彼にとっては支持者への公約通り、
一般的には過激な政策・方針などが
世間の話題にならない日はない。

ニュースの映像では
空港で移民の入国拒否に対して
反対する人たちがデモをおこなっている。

それだけを見ると
一見新大統領の措置に
アメリカ全土で反対運動が
広がっているという印象を与えるが、
実際アメリカに行ってみると一部分の話だろう。

実際、国民の半分は
トランプを指示していたから
彼は当選した(サイバー攻撃云々はあったにしても)のだし、
彼の政策に文句のない多くの人は
デモなどには関心なくそれぞれ別のことを
して過ごしているはずだからだ。

入国を拒否された人はとても気の毒だが。。

以下は私の憶測である。

こうしてトランプという
エキセントリックな人物が
大統領の椅子に座ったということは、
今となっては米共和党そして
今後のアメリカ経済にとって
非常に美味しい話かもしれない。

もちろん大統領選の
最初から共和党の主流派が
トランプを支持していたことはあるまい。

だがこれまで政治経験がなく、
過去の国内政治や外交交渉の流れを

「俺は知らん」

とばかりに無視して
自分の支持者(と事業家仲間?)の
利益のために突っ走ることのできるトランプは
さまざまなしがらみを整地してくれる
ブルドーザーのようなものかもしれない。

例えばTPPの交渉において
日本もアメリカも他の参加国も妥結のために

「あれは譲るからこっちは譲ってくれ」

的な交渉をずっとやってきたはずである。

TPP交渉の結果が
日米のどちらに有利だったのかを
断じるのは難しいが、
少なくとも外交に長けた(ぶっちゃけ狡猾な)
アメリカ不利に進んでいたとは考えにくい。

同国に安全保障を
委託している日本が
外交交渉で圧倒的に
有利な条件を獲得することも
ありえないだろう。

どれだけ割り引いても
フィフティ・フィフティが
やっとというところではないだろうか?

「じゃあ、アメリカの不参加でTPPが発効しないのは良いことでは?」

という楽観視もできない。

次は日米二国間の
交渉になる可能性がある。

そのときは日本が
譲った条件を最低ラインにして交渉がスタートし、
あらためて譲歩を迫られることになる。

守ってもらっている国を
相手に1対1の交渉で状況を
好転させられる可能性はほぼ皆無だ。

日本には厳しい。。

それは翻ってアメリカ及び
アメリカ国民に利する状況ということである。

同じようなことが多方面で起こる。

これまで様々な交渉に
携わっていたアメリカの政治家は
トランプ大統領の後ろで困ったり、
呆れているフリをして立っているだけで良い。

そして4年の任期が終わり、
仮にトランプが再選できなくても
変わり者の大統領がアメリカ(と自分)のために
きれいに整地した土地が次の政権に引き継がれる。

もしかしたら
ひと通りの土壌が整ったあと、
弾劾や辞任などで任期途中から主流派の副大統領が
スムーズに共和党政治に戻してゆくかもしれない。

すでに就任前から
ちょこちょこと出ているが、
有名な事業家で3度の結婚歴があり、
差別的な性格の大統領には
スキャンダルのネタは豊富に違いない。

いずれにしても
アメリカ経済はこのまましばらく
好調を維持するような気がする。

あくまで個人的な感覚である。

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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