IPO(新規公開株)投資で稼ぐ前に立ちはだかる壁?

ローリスクにはローリターン。

ミドルリスクにはミドルリターン。

ハイリスクにはハイリターン。

一定レベルのリターンを得るには
同じようなレベルのリスクを取らなければならない
というのは投資の定石だ。

もしリスクとリターンが
つり合わないケースはあるとすれば。

ハイリスクローリターン。

これには興味が沸かない。

ローリスクハイリターン。

あったら是非教えて欲しい。

2016年度は94社の
IPO(新規公開株)が予定され、
12月7日までに1社の
上場延期があったのを除いて
78社が株式市場への上場を果たしている。

そのうち初値が
公募価格を上回ったのは59社、
初値が公募価格を下回ったのは18社、
公募価格と初値が同じだったのが1社である。

その中でも最大の値上がり率は373%。

公募価格が2,960円だったので
1口(100株)当選すれば
296,000円の資金を投じることになる。

この株式は初値が
14,000円だったので
初値で売却をすれば1,400,000円になる。

差し引き1,104,000円の
利益が得られたことになる。

資金は4倍弱になる。

逆に今年のIPO最大の値下がりは-17.3%。

公募価格が
3,000円だったので
1口(100株)当選すれば
300,000円で購入することになる。

初値は2,480円だったので
仮にこの時売却したら
52,000円の損失が出る。

ざっくり統計を取ると、

300%(公募価格の4倍)以上の値上がり:1銘柄
200%(公募価格の3倍)以上の値上がり:4銘柄
100%(公募価格の2倍)以上の値上がり:14銘柄
100%以下の値上がり:40銘柄

逆に値下がりは、

10%以上の値下がり:3銘柄
10%以下の値下がり:15銘柄

上場前には初値が公募価格を
上回るか下回るかの予測は難しいし、
市況の良し悪しによっても結果は随分変わってくるが
日本のIPO銘柄のうちの多くは初値売りで
利益を取れることが多くその幅は大きくなりがちなのに対し、
値下がりした場合でも損失は小幅に留まる傾向にある。

リスクがないわけではない。

しかし金額的な側面だけに
フォーカスするとローリスクで
大きな期待リターンのある投資だと言える。

日本のIPOが
数少ないローリスクハイリターンの
有利な投資であるというのは
株式投資に取り組んだことのある
多くの人が知っている。

やったことがある人も多い。

だが継続して
取り組んでいる人は限られている。

なぜか?

その理由は多くの場合、
何度挑戦しても当選しないか、
あるいは数多くの申し込みを重ねて
やっとのことで当選したにもかかわらず
ほんの少ししか利益が出なかった、
などの経験に起因している。

多くの人がそれで
気持ちが萎えてしまうのだ。

実際純粋に抽選だけで
IPOに取り組んでいる場合、
2つ、3つの証券口座から
毎回申し込んでも1年に
一度も当たらないということは珍しくない。

人間、結果の出ない
不毛な作業をそんなに
長く続けられるものではない。

しかし一方では
このローリスクのIPOの抽選投資だけで
年間百万円を稼ぎ出している
投資家も確かにいるのである。

「一度壁を越えてしまうことができれば良いんですが。。」

と、IPOを通じて
継続的に稼いでる投資家は言う。

気持ちが切れてしまうその前に
2倍、3倍という大きなリターンのでる
IPOに当選したという機会に恵まれたり、

あるいは申し込みのできる
口座を増やしてゆくほどに当選回数が
少しでも増えたりすると可能性を実感することになり
調子に乗ることができる。

継続して稼いでゆくことができるようになる。

実際にIPO投資でコンスタントに
年間百万円単位の金額を稼ぐためには
ちょっとしたテクニックや
投資インフラ整備も必要になってくるが
気持ちが折れる前にまずこうした
ラッキーパンチを当てる「運」が
非常に重要なのだという。

海外資産運用メールマガジン【国境なき投資戦略】

投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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