AI(人工知能)によって侵されにくい職業は?

2000年には600人にいた
ゴールドマン・サックス(GS)の
ニューヨーク本社のトレーダーは
現在たった2人だそうである。

その仕事は今、
AI(人口知能)による
自動取引プログラムによって
置き換わっているという。

そのAIは約200人の
コンピュータエンジニアによって運営されているので、
この自動化により削減された人員は実際は400人程度のようだが。

かつてのGSのトレーダーと言えば
年俸数千万円というのは普通で、
中には出来高で数億円の収入を得ていた者もいる。

自動取引のプログラムを組む
エンジニアがどのぐらいの報酬を得ているのかはわからないが
人件費が画期的に削減されているのは確かなことだろう。

一方で会社の収益額に
それほどの変わりはないはずだ。

自らの経験と分析力、
そしてセンスを持って
金融商品の取引をして
会社に利益をもたらしていたトレーダーは
人間とは比較にならない記憶容量と演算速度を持ち、
更には膨大なデータを学習する能力も持った
人工知能に置き換えやすい職業だったのだろう。

生産現場の反復作業は
ずいぶん前から工業ロボットによっておこなわれ、
ホワイトカラーの仕事でも経理や人事などの
データをまとめたり分析したりする
仕事はかなり自動化が進んでいるという。

最近はカスタマーサービスで
もこちらの言葉を解する自動音声が多くなってきている。

今人間のやっている仕事が
徐々に人工知能やコンピュータに
取って代わられているのは事実である。

願わくば自分の仕事には
進出してきてほしくない、
あるいはどうせ来るならなるべく後にして欲しい
というのが多くの人の偽らざる気持ちだろう。

どんな仕事が
人工知能に侵食されやすいか、されにくいか?

独断と偏見で考えてみる。

今盛んに
取り沙汰されているものに
自動運転の技術がある。

自分がハンドルを
握ることなく自動車に乗って移動でき、
居眠りや酒気帯びなど人間が犯す様々な過ちも
排除できるので安全度は増すという。

これはもう実用化が目の前であるから、
運転手という仕事は早いうちになくなってゆくだろう。

同じような技術は
戦闘ではもう導入済み。

無人爆撃機など
武器の進化で兵隊が生命の危険を冒して
戦場に行かなくても良いケースは増えている。

(殺される無辜の民間人も多いので
無人兵器の批判は大きいのだがそれはそもそも
戦争が根絶されなければ解決はしまい)

豊富な知識な必要なうえに
ミスの許されない医師もどちらかというと
人間よりコンピュータの方がふさわしいかもしれない。

弁護士や会計士、
税理士など知識がものをいう
仕事も同様だろう。

不祥事を起こして
欲しくない警察官や教師も
どちらかというと機械の方が
人間よりも良い仕事をしそうである。

金八先生のように
生涯の師となるような
コンピュータにできない仕事をする
良い教師も稀にはいるだろうが、
いじめ自殺の報道などで
保身第一の先生方を見ていると
図らずもそう考えてしまう自分がいる。

画家や小説家など
クリエイティブな仕事も
人がどのように作ったら感動するかということを算出して
作品を生産する人工知能の開発は想定内だという。

一方、
生身の人間のすることが価値を持つ、
生身の人間が作品の一部である職業は
機械が代替することはできまい。

スポーツ選手などはその典型。

人間がプレーすることが
競技ルールの前提となっているので
これは別のものには取って代わることはないだろう。

人工知能を備えたロボットに
野球やサッカーをさせることは
可能になるかもしれないが
それは感動を呼ぶ娯楽にはなりにくいような気がする。

演劇や映画の俳優、
ライブミュージシャンも同様だろう。

水商売や風俗も
人間の仕事として残るはずだ。

バーチャルの方が良い
という人も中にはいるだろうが、
大抵の人はこういう場では
生身の人間とのふれあい求めるのではないだろうか。

あとは大家さん。

不動産物件を所有し、
それを賃貸に出して家賃収入を得る
という活動を人工知能が
自ら率先してやることはないように思える。

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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