自分が持つ50%の能力しか発揮していないサラリーマン

海外に住んでいる私の目から見れば
日本人サラリーマンが持つ
銀行の信用力は違和感を覚えるほど高い。

日本では
平均的な会社員であれば
住宅ローンなどで融資を受けたり、
クレジットカードを作ったりすることに
さしたる困難はないのは周知の通りだろう。

一方すでに大成功している
企業のオーナーは別として、
事業自体はうまく回っていて
社長の年収がサラリーマンの倍ぐらいあっても、

経営する会社の営業年数が短かったり
従業員数が少ない会社の経営者は
事業用融資を受けることが難しいはおろか
個人の住宅ローンやクレジットカードを
申請することもままならないことがある。

日本における一種独特の習慣であり、
国内の銀行は従来から経営者よりも
サラリーマンに大きな信用をおいているのだ。

これは銀行が独立事業主に対して

”将来はどうなるかわからない、
だから返済が滞るかもしれない”

というリスクを大きく評価しているのに対し、

サラリーマンには

”将来的にも安定した給与収入を
得られるので返済はスムーズにゆくはずだ”

と判断しているためと考えられる。

海外で暮らしていても
この違和感はよく覚える。

欧米やアジアでの
給与所得者の信用度は低く、
不動産などの資産を持っているならともかく
そのサラリーマンとしての立場を利用して
融資を受けられるということはまずない。

逆に事業を経営していて
毎年少しずつでも利益を出して
納税していれば零細企業のオーナーの方が
信用度は高く資金調達は比較的容易である。

これは日本のサラリーマンが
強固な労働法により守られていることが
原因のひとつと言える。

一般的に海外では
割と簡単な手続きで
リストラや人員整理ができるのに対し、
日本で正社員をクビにするのは
それほど容易なことではない。

だから他の国の会社員に比べて
日本の会社員はその立場が安定してるのだ。

日本人サラリーマンの信用力の高さには
高度経済成長期に出来上がった
年功序列の習慣の残像も影響していると言ってよい。

当時大幅に不足していた
雇用の安定確保のためのインセンティブとして
会社に長く在籍すれば報酬も安定的に増えてゆく
というオプションを日本の社会全体が提供してきたからだ。

銀行のサラリーマンへの
融資基準にはその習慣が織り込まれている
と考えて間違いないだろう。

だが実際に現在でも
この年功序列や終身雇用といった
戦後日本の経済成長を支えてきた
雇用習慣が今だに脈々と維持されている、
と断言できる人はいないのではないだろうか。

すなわち信用の裏付けとなっていた
事実は次第に消滅していっているのに対し、
サラリーマンに対する銀行の融資の習慣だけが
まだ従来のまま残っている。

今のサラリーマンに対する
高い信用はすでに過大評価であるともいえる。

いずれは現状に
合わせて正当に評価され、
今のようにサラリーマンが融資を
受けやすいという状況は
いずれ是正されてゆくかもしれない。

とにかく現在はまだ銀行にとって
高い信用力を維持しているサラリーマンが
それを利用しないのは自分という存在の潜在的価値を
半分ぐらいしか利用していないといっても過言ではない。

銀行にとってその信用力を
高く評価されている日本のサラリーマン。

今はまだその信用力を利用し、
資金を調達して副業に取り組むのは
有効な戦略だと言える。

その副業として
まず考えたいのが不動産賃貸経営。

二つ理由がある。

ひとつは
他のビジネスを副業にすると
所属先の社則などに反する可能性が高いのに対し、
不動産賃貸経営は禁じられていない
ケースが多いということ。

ふたつめは
不動産賃貸経営は一般的な
他の副業に比べてそれほど手間がかかるものではなく
本業との両立が比較的容易だということ。

サラリーマンの立場を
維持することによって信用力を維持しながら
融資を受けて賃貸事業に乗りだすこと。

それはまた
日本の独立事業主や
海外のサラリーマンには
手の届かぬ大きな利点だ。

しかもいずれは
使えなくなるかもしれない利点。。

来月2月11日の土曜日、
サラリーマンが不動産賃貸経営に
一歩踏み出すための勉強会を開催する。

もう半分の潜在的価値を
有効利用したいと考える人に
是非参加して欲しい。

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投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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