1時間程度のミーティング後、
ブリスベン市内の物件の視察へ。
ブリスベンの真ん中には
ブリスベン川が流れており、
それが街を北部と南部に分かっている。
CBDは北部の川沿いにあり、
そこから橋を一本渡れば南ブリスベンである。
その日は主に南ブリスベンの
ウエストエンド、ブリンバの物件を視察した。
ウエストエンドは
ブリスベン川を西側に臨み、
川の向こう岸にはクイーンズランド大学がある。
フェリーで渡ればすぐに
大学に通えるという好立地から
学生向けの賃貸需要が見込める
ロケーションであり、
現在建築ラッシュの様相を呈している。
川べりの景色の
良いところにはAUD800K程度の
高級ユニットがあり、
少し奥まったところには
AUD400〜500Kの物件の新築が
進行しているという感じである。
オーストラリアでは
学生や独身者がシェアして
同居するという習慣が古くからあり、
こうしたユニットの多くはシェアルームとして
使用されるので2ベッドルームから3ベッドルームを
備えた間取りが人気になるのだ。
賃貸価格は概算で
AUD400/週程度とのことなので、
賃貸利回りはやはり5%程度である。
ブリスベンは2011年に
大規模な洪水に見舞われたために
ここで物件価格が下落し、
シドニーやメルボルンなど
他主要都市に比べて低い状態で
留め置かれている。
これが今後の
ブリスベン不動産の上昇余地として
期待ができる部分でもあるのだが、
同じ洪水が再び発生しないかどうかは
懸念材料である。
2011年の洪水は、
それまでに発生した
干ばつでダムの水位が極端に
低くなったことがある意味
トラウマのようになって、
干ばつが回復したあとも
ダムに溜まった水の放水を
遅らせる習慣がついていたことが
大きな原因であるらしい。
そこで時ならぬ大雨が来て、
水位の限界を超えてしまった
ダムの水がブリスベンを襲ったのだ。
集中豪雨による
小規模な天然の洪水は別にして、
2011年の洪水はいわば人災である部分が多く、
この点は改善が可能なので同じ形での
災害が今後起こる可能性は低いと見られている。