資産保有の理想形に解き放つ旅、船出

貨幣経済、資本主義社会において
資産は自分と家族の人生を守るために
必須のものであるのは間違いがない。

多くの人は
今ある程度のお金の蓄えや
不動産・金融商品などの資産を
保有しているだろう。

だがそれはいつでも
一瞬で脅かされるものであることを
常に意識している人は少ない。

戦後米国占領下の日本においては
金融緊急措置令による預金封鎖と資産課税、
そしてその後に発生したインフレにより
国民が戦前に築いた資産の多くは雲散霧消したし、

1980年以降でも
ロシア、アルゼンチン、
ブラジル、ユーゴスラビアなどで
人々が持っていた預金や金融資産が
短期間のうちに無価値になった。

一極集中のリスク。

世界の多くの人は
自国内ですべての資産を保有しているが、
この状態で自国に経済的な危機が訪れた場合、
個人資産は大きく毀損するか
最悪無価値になってしまう。

そのリスクを避けるために
やらなければならないことが
資産の一部を海外の数カ国に移して置いておく

「場所の分散」

である。

だが「場所の分散」をおこなっても
その資産を単一の通貨で保有しているとしたら、
為替変動によりその通貨が下落した場合に
やはり資産を目減りしてしまう。

為替変動のリスク。

そのリスクを避けるために
やらなければならないことは
資産を複数通貨に分けて保有する

「通貨の分散」

である。

「場所の分散」と「通貨の分散」

これは日本人に限らず
世界のどの国に住んでいる人であれ
すぐにやらなければならないこと。

あなたがもし
日本国内だけで預金をし、
株式や債券などの金融資産を持ち、
不動産を保有しているのなら
そのリスクの高さを認識して
ここまでは一直線に進めなければならない。

具体的には
香港のHSBC(香港上海銀行)に
銀行口座を開設し、
そこに日本で保有している
資産の一部を移動する。

HSBC香港の口座は
香港ドルの他、米ドル、
ユーロ、ポンド、カナダドル、
オーストラリアドル、ニュージーランドドル、
シンガポールドル、スイスフラン、
タイバーツ、人民元、日本円の12種類の
外貨預金ができるマルチマネー口座であるから、
口座内で複数通貨に両替して
外貨預金をしておくだけで最低限の
「場所の分散」と「通貨の分散」
が達成できるのだ。

香港という
土地は日本からも近く、
金融の自由度が非常に高いので
海外送金などでお金が
柔軟に動かしやすい。

その中でもHSBC香港は
インターネットバンキングや
テレフォンバンキングなど
口座のオペレーションに関わるツールが
群をぬいて充実しているので
日本からの遠隔操作も容易だ。

私が長年資産運用に
関わった経験からも
海外への資産分散の第一歩としては
これに勝るものはないと考えている。

とにかくそこまでは
わき目も振らずに実行してほしい。

HSBC香港で
「場所の分散」と「通貨の分散」を達成したら、
そこでひと息ついて海外へ分散した資産を
殖やしてゆくこと、つまり資産運用を考える。

どのような資産運用の行ってゆくかは
各人の資産レベルによって異なってくる。

並行して香港以外の地域にも
「場所の分散」と「通貨の分散」
を進めながら実行してゆく。

例えば資産レベルが
3,000万円以下の人は
まず老後の生活資金を作ることを
考えた方が良いだろう。

日本には公的年金制度があるが、
少子高齢化が進むにつれ賦課方式の
年金システムが危機に瀕している。

例え破綻はしなくとも
年金の支給額が減ってゆくことは明らかであり、
将来暮らしを維持するのに
充分な金額が受け取れない可能性が大きい。

なので資産の運用方法として
まず考えたいのはその足りない
老後資金(自分年金)を作ることである。

毎月少額を積み立てるように
香港以外の地域に送金して米ドルや
ユーロ、ポンドなどで運用すれば
「場所の分散」と「通貨の分散」を進めながら
老後資金を作ってゆくことができる。

資産レベルがもう少し上、
3,000万円から5,000万円ぐらいであれば
主要国における株式など少しリスクの高い
金融商品の運用に踏み出しても良いだろう。

例えばアメリカの
株式を保有するということは
米ドルの資産を持つことになり、
シンガポールの株式を保有することは
シンガポールドルの資産を持つことになる。

そうして各国の株式を
持つことにより様々な通貨で
配当というインカムゲインが得られる。

これは通貨を分散するだけでなく
その通貨で定期収入を得るということになる。

資産レベルが
5,000万円以上になれば
各国に不動産を持つということを
視野に入れても良いだろう。

例えばオーストラリアで
物件を購入してそれを賃貸に出し、
家賃収入を得る。

その物件は
オーストラリアドルの資産となり、
そこから挙がる賃貸収入は
オーストラリアドルの収入となる。

不動産は
1件数千万円単位の大きな投資となるが、
融資(ローン)を上手に利用することにより
物件価格の10%から20%の資金で
参入することも可能だ。

つまり一カ国につき
500万円程度の資金で物件を
保有することは可能であり、
5,000万円の資金があれば
複数国で不動産が保有できる。

ロンドンの不動産を購入して
ポンドの資産とポンドの賃貸収入を得る、
ベルリンの不動産を購入して
ユーロの資産とユーロの家賃を受け取る
ということができるようになる。

各国にその国の通貨に
替わった資産をそれぞれの地域で
殖やしてゆくということが可能になるのだ。

現代における資産保有の
一つの理想形であるといえるだろう。

海外資産運用メールマガジン【国境なき投資戦略】

投資家として、そしてFA(ファイナンシャルアドバイザー)として海外で20年間生き抜いてきた玉利将彦が独特の視点から語る海外投資の極意

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